仕事をしないで受験勉強に専念しても合格できない?

勉強時間を確保できる「専業」

仕事をしないで試験勉強に専念するいわゆる「専業」で勉強した場合でも、仕事をしながらの人より合格しやすいとは言い切れないと思います。

仕事をしないで勉強に専念するメリットは、勉強できる時間がいくらでもある点です。

難関国家資格である司法書士試験に合格するには、一日中勉強するぐらいのつもりでないと時間が足りないというイメージがあるため、フルタイムの仕事をしながらでは合格が難しいと考えられています。

そのため仕事を辞めて専業受験生になる人が結構います。

これで勉強をしっかりすれば、確実に短期間合格の確率が高まります。

しかし気づきにくいデメリットもあります。

むしろ分かっているけど気づかないふりをしているのかもしれません。

本当に勉強していたのか?

まず勉強時間があるからといって、合格に必要な知識・力が身に付くかどうかは直接的に関係ありません。

本当に勉強した内容が身に付くかどうかは、「勉強した時間×集中力」で決まります。

よく東大受験生とかが一日13時間勉強したとかそういった受験秘話を目にすることがあります。

しかしあれは13時間という時間だけが重要なのではなく、13時間の間の多くの時間を高い集中力で勉強し続けられたところです。

ですから、いくら時間があっても本当に集中して勉強していなければ意味がありません。中身がスカスカではダメだとうことです。

短い時間しか集中できないのなら、本当に仕事を辞めてまでする価値があるのか疑わしいでしょう。

仕事しながらのほうがよく勉強できた

ちなみに私は長時間タイプではありません。短気集中型です。1年間もずっと高いレベルの勉強はとてもできません。

合格した年も本気で勉強したのは半年間だけです。土日でも丸1日の間は勉強できませんでした。適当に息抜きしていました。

初受験のときは5ヶ月しか勉強していないのですが、この間は専業で無職でした。

ですが合格したときの6ヶ月とこの5ヶ月では集中力があまりに違います。

もちろん合格したときの年はいろいろな事情で追い込まれていたので、その点で気合、悲壮感が違ったので一概には比較できません。

でも先述のように、土日でもせいぜい1日で細切れ合計6時間ぐらいが集中力発揮の限界です。

そのため専業時代の5ヶ月は時間がありすぎて逆にスカスカでした。

明日もあさっても丸1日あると思うと、また明日…とかなり妥協してしまいます。

難関資格だから専業スタイルじゃないとダメ。なんて一律に考えられないのではないかと思います。

仕事をしながらでも仕事の内容や待遇、一人暮らしか実家住まいかとかで勉強しやすいかどうかの環境は人それぞれで変わってきます。

残業だらけで過酷な仕事で環境があまりによくないなら仕事を辞める必要はあるでしょうが、ある程度時間が確保できそうなら辞めるのは慎重に慎重に考えたほうがいいと思います。

ちなみに私が勉強時間を犠牲にしてまで補助者就職したのはとある理由からです。それはまた別のページで。

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