オートマチックシステム~独学に向いたテキスト

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かなり評判はいい教科書テキスト

オートマチックシステム

かなり賞賛の声が高い司法書士テキスト。それがオートマチックシステムです。

一方これではダメ、合格できないという声もあるようです。

しかしこれはオートマチックシステム自体が使えないということではなく、個人の向き不向きだと思います。

こういった方はデュープロセスやプログレスのほうが使えるとするのだと思います。

この違いは、オートマチックシステムと、それ以外のテキストの文体があまりに違うからです。

デュープロセスなどは典型的なテキスト口調です。詳しく、淡々と必要なことを教えてくれます。言わば、読み手にある程度の勉強、理解のセンスがいります。

実際に私は最初に手にしたテキストはこういったタイプのもので、本屋の立ち読みで挫折しました。正直、条文を丸写ししてちょっと分かりやすく書いたようにしか見えませんでした。

ある程度勉強して知識がついてから改めて読むと、「あれ、結構分かりやすいかも…」と感じました。法律知識基礎があるならこっちなのかなと思います。

なぜ?これが分かると簡単に記憶できる

それに対してオートマチックシステムは、語りかけるような口調で書かれています。ただ読みやすいだけではありません。なぜこの条文はこの結果になっているのか?この判例を出した裁判官はこんな理由でこの結果を出した、などと、普通のテキストでは語られない裏側を教えてくれます。

しかしこの裏側のお話は試験で問われることはありません。

でも、この裏側を知ると、それだけで印象に残りその関連条文、判例を暗記できます。驚くくらい簡単に頭に残ります。

そしてこの条文や判例の生まれる過程を知ることは、推論問題や見たことのない論点の問題を解くときに役立ちます。

法律的思考能力です。この力が身に付くと思います。

未知の問題に対応できるようになる

あの条文がこの理由でできているなら、この見たことのない問題文も同じ考えだろう、ならこれは成立しない…

この問題は分からないけど、似た判例ではこんな背景があったからこっちの結果になった、全部は分からないけど、この一部が矛盾する、ならこの肢は間違いだ…

こういったひねり出す力が身に付くと思います。近年の難しくなった司法書士試験に求められる重要な力だと思います。ただ見たことのある問題だけが解けるのは実力とは言えない時代だと思います。昔の過去問を解いていれば条文の丸覚えで何とかなる問題が多いことに気づきます。今はちょっとひねったものが多い印象です。

いわゆる応用力だと思うのですが、こんなものは相当のセンスか、かなりの努力と質のいい勉強の仕方をしないと見に付かない高値の花だと思っていました。

ところが、オートマチックシステムを読むだけで、この身に付けがたい力が自然に身に付くと感じました。

暗記をしようとしなくてもできる印象付けのうまさ、通常では身に付かない応用力を身に付けるきっかけを与えてくれる仕組み。これがこのテキストの最大の特徴だと感じています。

このテキストが向く人、向かない人

逆にこのような仕組みを持つ文体は、センスのある、もしくは効率的な勉強の仕方を知っている人には邪魔で仕方がないものと想像されます。まどろっこしいと思います。

こういった人は骨組みと関連知識をまとめて提供して欲しいのであり、テキストに分かりやすさを過剰に求めてはいないからです。

電化製品を買った場合でも、こういったものに強いひとは、組み立てや設定の解説で妙に語り掛け口調で柔らかく言われるとイライラするでしょう。他は分かる、この部分だけ知りたいんだと。

それがオートマチックシステムとそれ以外の有名司法書士試験テキストの違いだと思います。

少なくとも大半の人はオートマチックシステムが合うと予想しています。司法試験から司法書士に流れてきた人はどうでしょうか。登記法に関してはオートマチックシステムが理解しやすいかもしれませんが、それ以外は使いにくいかもしれませんね。

最初から最後まで面倒見てください、お願いします!という人、または、私はこういった勉強方法、戦略でいく!と固く思い自信がある人を除き、大半の人はオートマチックシステムをテキストに独学するのがおすすめです。

この分かりやすい文体は、超難関と言われる司法書士試験に耐えられない印象を与えてしまい、それがために使用を避けてしまう人もいるでしょうがそれは違うと思います。

これは過去問が重要だと思いながら不安になり、多々の問題に手を出しすぎて結局合格できないという悪循環に似ています。

確かに司法書士試験は難関ですが、だからといってテキストは難しく書かれたものが必要なわけではありません。変なプライドは捨てて、自分が読みやすいものを選ぶべきです。デュープロセスやプログレスと読み比べて、こっちが読みやすいと思うのなら素直にそれにするべきです。

昔はこんなテキストはなかったのですから、それだけでも独学合格の門戸は大きく開かれています。

私個人は、昔に比べて独学合格が以前ほど無理ではなくなったのが、このテキストの発行によるところが大きいと思います。

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